経営者向け 売上と利益拡大のためのIT導入のポイント

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IT活用は、効率化やコスト削減だけでなく、積極的な運用により収益拡大にもつながります。この記事では、売上・利益の拡大に役立つIT導入例そのポイントを、5つ紹介します。

生産管理システムで生産性や利益率を最適化

生産管理システムの導入は、製造業における生産性アップに直結します。生産管理システムは、生産計画から品質管理まで、ものづくりの流れを総合的に管理・サポートするシステムです。

主な機能として、生産ラインの各工程における納期・数量・工数などのデータをリアルタイムで可視化することが挙げられます。そのデータを元に、製造現場の無駄や問題を発見し即座に対処することで、生産性を高めることが可能になります。また、リアルタイムの原価管理なども行えるため、原価の増減に合わせて販売価格や仕入れ先を調整可能です。それにより、常に最適な利益率を維持できます。

導入のポイント

生産管理システムを導入するときには、その目的を十分に周知することが不可欠です。生産管理システムが十分に効果を発揮するためには、同時に社員の働き方や役割分担も変える必要があります。しかし、十分にシステムの意義を理解していないと、現場で有効に活用できない可能性があります。その結果、システム導入で望んだ改善ができず、ただ費用がかかっただけという事態に陥ってしまうかもしれません。

生産管理システム導入の際には、必ず目的を明確に定めたうえで、社員と意識を共有する場を設けましょう。

Webマーケティングで顧客との接点拡大

Webマーケティングとは、ホームページやSNS、バナー広告などWeb上のメディアを用いて集客を行うこと。Webマーケティングは、企業が新しい顧客と出会える可能性を広げます。代理店に依存せず、直接顧客を獲得できるのも、Webマーケティングの大きなメリット。スピード感を持ってプロモーションが行えます。
さらに、Webメディアでは、アクセス数や申し込み件数、ページの閲覧数などのデータ収集が可能です。データを元に顧客の動向を分析し、それに応える商品やサービスを考えることで、ヒット商品を生み出せるかもしれません。

導入のポイント

Webマーケティングでは、メディアを成長させるための、仕組みづくりが大切です。どのページやコンテンツに需要があるのかを分析するために、アクセス解析ツールを必ず導入しましょう。
そのデータを元に計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルを繰り返すことで、ホームページやSNSは自社のビジネスに最適化されていきます。集客だけでなく、成約率や受注率の向上にも、PDCAサイクルを回すことが必須です。

IT技術による受発注管理で受注数が増加

受発注の管理方法を手作業からITシステムへ移行すると、効率的な受注数の増加につながります。ITシステムでは、注文ペースや注文額など受発注にまつわるデータを蓄積、可視化できます。データをもとに営業や見込み生産を行うことで、在庫がなくなるタイミングで営業を行ったり、注文を受ける前に製品を過不足なく用意したりすることが可能になります。

また、受発注をWeb経由で行えるようにすることで、24時間顧客の都合の良いタイミングでの受注が可能になります。そのため、営業時間外に発生していた機会損失を防ぎ、より多くの受注ができるようになります。

導入のポイント

受発注システムは、他のシステムとの連携ができるかどうかに注目して導入しましょう。販売管理システムや統合基幹業務システムと統合すれば、新商品の投入や価格変更に即座に対応できるようになる上、受注データの二重入力などのミスも防げます。ほかにも在庫データと連携することで在庫数を超える注文を防いだり、物流管理システムと連携することで商品の納期を確認しながら発注に対応したりできるようになります。

エンタープライズ・ソーシャルで社員の連携を強化

エンタープライズ・ソーシャルとは、部門や組織、時間を横断して情報をやりとりするための、企業向けSNSです。メールアドレスなしで情報を広く共有できるチャットや、「いいね!」やコメントといった気軽なやりとりが機能として備わっています。その大きなメリットは、手軽に広く情報を共有できること。接客や製造現場におけるちょっとしたコツや情報も気軽に書き込みやすいため、社内における知識共有が促進されます。

また、他の部署やチームが何に取り組んでいるかも可視化されるため、それらの良いところを取り入れたり、問題を発見して改善したりといった活用も可能です。結果的に業務のアイディアや改善策がスムーズに集約されることで、個々人や組織の能力が高まり、長期的な売上アップにつながることが期待できます。

導入のポイント

エンタープライズ・ソーシャルの導入には、トップが積極的に参加することが重要です。コミュニケーションの場が設けられていても、活用されなければ意味がありません。経営者や役員が積極的にチャットを活用したり、コメントを発信することでエンタープライズ・ソーシャルを活発化させましょう。

ただし、気軽なあまり業務に関係のないツールとしてばかり使われないよう、注意が必要です。経営理念を元にツールでやり取りすべきことを決めておくなど、エンタープライズ・ソーシャルの役割は、事前にしっかり固めておくと良いでしょう。

電話システムを見直して受注率アップ

電話システムを従来のレガシーPBXからIP-PBXに見直すことで、受注率の向上が見込めます。IP-PBXとは、IPネットワークを利用し、電話の発着信を制御するシステムです。IP-PBXは、CTI(コンピューターと電話の統合)機能やIVR(音声自動応答)システムとの連携が容易であり、業務をサポートする豊富な機能を持っています。営業時間外もIVRで顧客対応をしたり、顧客データベースと連携してデータの分析に役立てたりすることが可能です。

導入のポイント

受注率を向上させるには、IVRの活用が鍵となります。メディアリンクIVRパッケージ「MediaVoice」は、メディアリンクのIP-PBX製品のほか、他社IP-PBX製品とも連携して利用できます。

様々な業務に対応するMediaVoiceでは、資料や予約の受付や、各種料金の督促業務などの作業を、人手に頼らず自動化できます。自動音声で営業時間外の対応も可能になり、督促業務などにおいては社員が架電する場合に比べてクレームを減らすことができます。電話業務の中で自動化できる内容と社員の負担を見極め、PBX製品と連携できる、柔軟なIVRシステムの導入が、コール業務の生産性向上につながります。

まとめ

売上・利益拡大に貢献する5つのITシステム・ツールについて説明しました。それぞれ、「生産性を高める」「受注率をアップさせる」など、様々な形で売上と利益に貢献します。
紹介した改善事例が自社に当てはまらないか、ぜひ一度検討してみましょう。